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 西島健建男氏の講演の続きです。


この10年の戦争の語り方
 
 世紀の転換点で戦争の語り方が大きく変わった。きっかけの一つは十具印慰安婦のカミングアウトだ。
 90年代になり、慰安婦キム・カクジュンさんが名乗り出なければ現在のような戦争責任論争はなかったろう。これまでも従軍慰安婦を扱った本はあったが、戦争責任論は慰安婦を問題にしてこなかったといえる。
 また細川首相の「日本の侵略戦争だった」という発言があり、」それに対する反発が強まった。90年代後半の反従軍慰安婦キャンペーンは右派の危機感からでておる。
 こうした戦争責任をめぐる言説のメディアは深く関わっている。「新しい歴史教科書をつくる会」は産経新聞系列の扶桑社から出版された。大衆社会状況で国民の意識を誘導するのにメディアが使われる。
   とくに問題となるのは戦争の伝承をどうするのか。自国の被害は記憶し、加害は忘却するような操作が行われる。藤原帰一東大教授は、グローバル化する世界で、それぞれの国の国民意識をどう考えるかが国際政治で大事になってくるとしている。

 事実とフィクション

 慰安婦関連記事は公式の国家の文書には殆どない。またユダヤ人の最終絶滅を命令した文書も現在は確認されない。一方で膨大な被害側の証言がある。そうした記憶は大半が作られたものだと「歴史修正主義」の側は主張する。特に日本では民衆に国内での加虐体験の伝承が少ない。強制連行や慰安婦などのトラウマをどう受け止めて、構成に伝えるかが問われている。
 90年代に出てきた藤岡信勝氏の「新自由主義史観」に大きな影響を与えたのは司馬遼太郎の歴史観。『坂の上の雲』がバックボーンになったと藤岡氏は語っている。司馬氏の歴史観は徹底したロマンで、明治維新からの日本の近代化による国民形成を積極的に肯定する。
 対照的に徹底したリアリズムで書かれた戦争文学がある。大岡昇平氏の『レイテ戦記』だ。『レイテ戦記』は司馬批判の作品といえる。日露戦争での経験がレイテ戦では裏目に出た。小出しに軍隊を展開して潰されたり、火砲を侮ったり、日本軍は日露戦争の時から進歩が止まったような過ちを繰り返した。大岡氏は国民化による兵士たちの犠牲死を描いた。こうした日本軍の実像を、司馬氏はとうとう小説では描かなかった。
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2007-07-10 19:37 | きまぐれな日々

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