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 JCJ神奈川支部通信第26号(2001年8月15日発行)から西島建男氏(元朝日新聞編集委員)の講演要旨を分載します。
 01年7月7日、横浜市従会館で神奈川支部総会に続いて開かれたこじんまりした講演会です。その年の9月11日が、「9.11」です。



西島建男氏講演要旨

 60年安保の時に朝日新聞に入社、2年間は「サツ回り」(警察担当)をし、それから秋田支局へ赴任した。
 その頃の朝日は96時間ストをうつなど労働運動が高揚していた。私も当時のJCJに入っていたが、その後の文革の時期にさまざまな党派的動きに嫌気がさして離れてしまった。
 東京に戻り学芸部に所属し、文化記者になって退職まで過ごした。

 90年代論調を反映する『ホタル』 

最近『パール・ハーバー』と『ホタル』という二つの映画を見た。『ホタル』には90年代も論調が反映している。
 今まで特攻隊の描き方は大別すると、一、犬死論、二、英霊論、三、人柱論があった。犬死論は水木しげる氏が描くような戦争犠牲者は無駄に死んだのだというもの。英霊論は「彼らは祖国のために散った英霊だ」と言う。人柱論は、死者が一つの目的のために犠牲になったという考え方だ。
  『ホタル』の描き方は犬死論に近いが今までとの決定的な差は他者の出現。在日朝鮮人で日本軍の特攻隊になった主人公を設定したところだ。この金山少尉という主人公の、朝鮮と日本とどちらにもつけない不在性が、この作品の新しさだ。
 一方では『プライド』『ムルデカ』など、新しい歴史教科書をつくる会』の歴史観にそったような映画も作られたのが、日本での世紀の変り目だった。

 『パール・ハーバー』と米での論争

 もう一つの『パールハーバー』は日本の真珠湾攻撃を背景にしたラブロマンスで、後半はCGを駆使した残虐な殺戮シーン。真珠湾奇襲については、アメリカで過去の標準的な歴史観を見直そうという主張が、最近起こっている。
 ロバート・スティネットの『真珠湾の真実』という本がある、それによると真珠湾は全くの不意打ちではなく、ルーズベルトは攻撃を予め知っていた。アメリカの孤立主義を破るために、奇襲を受けることは仕組まれたものという。スティネットはアメリカ海軍の当時の機密データを分析し、米軍は日本の暗号を解読していたと主張する。当時の真珠湾にいた歓待の司令官の名誉回復が議会で決議されるなど、政治問題ともなっている。
 このようにルーズベルトは奇襲を知らなかったか、知っていたかをめぐり論争になっているが、奇妙なことにこの論争には日本が不在だ。論争全体がアメリカの自国主体の新孤立主義を表している。
 
 
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