4月6日から9日まで、「普天間代替施設」の沖縄県内移設に抗議する行動が行われた。
そこから来た参加者も多かったのではないか。
JCJ放送部会と放送を語る会が共催した「東京のテレビが伝えない普天間問題の真実」は、神保町の岩波セミナールームに予想をはるかに上回る141人が集まる盛会だった。
講師は琉球朝日放送でディレクターで、ニュースキャスターも務める三上智恵さん。三上さんは2006年に辺野古の基地建設反対運動を描いた「海にすわる」を制作、09年10月放送の「狙われた海」では、辺野古の基地建設案が1960年代にも計画され、住民の反対運動で撤回されたことを伝えるとともに、基地建設を受け入れる地元の人びとの思いを描いた。
三上さんの話のポイントをいくつか箇条書きにまとめてみよう。
・辺野古の北、大浦湾は沖縄には珍しい水深が深く、米軍はかねてから軍港を欲しがっていた。
・琉球朝日放送では「普天間移設問題」ではなく「辺野古の新基地建設」と言っている。
・キャンプシュワブのある辺野古は豊かな地域。軍用地を持っている人と持っていない人の格差がある。
・米軍基地内には施設が続々と建設。米軍はけして基地建設を諦めていないと地元では考えられている。
・海上にやぐらを組んで阻止行動をした昂揚期からみて06年から09年にかけては反対運動は低調だった。
・最近のマスメディアの「普天間報道」は、鳩山政権がどうなるなどの政局報道で、「普天間問題」はそのネタでし かない。
・番組作りで基地に反対する人だけでなく、基地に賛成する人の声も取り上げるべきと言われることがある。
基地に賛成している人とは誰か。政治家はその地位や立場から発言するに過ぎない。本当の賛成派は、日本の安全 保障のためには基地を作るしかないと漠然と思ってきた大多数の国民ではないか。
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