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JCJ機関紙10月号から阿部裕JCJ神奈川支部代表執筆の記事を掲載します。

全国交流集会
地域振興 リゾート開発 箱物の残骸
夕張に日本のいま(近未来)を見た


〝破綻〟報道、地元を苦境に
 再建へ各層の知恵結集して

 「夕張で見たのは日本の現実そのものではないのか」――10月4~5日の「JCJ全国交流集会in北海道・夕張」で感じた率直な印象である。そして集中豪雨的なメディア報道が地元住民の心に残した爪跡の大きさも――。
 広島、徳島、名古屋を含む総勢27人が空路、新千歳空港に降り立ち、今回の集会準備に奔走してくれた北海道支部の面々と合流。貸切バスに乗り込み、〝夕張ウオッチャー〟斎藤誠氏(支部会員・毎日)の名ガイドで夕張の地勢・歴史・現況など予備知識を詰め込んだ。
 ほぼ1時間で、夕張のたたずまいが車窓に現れる。炭住、廃坑、主なき共同住宅と、山々の美しい紅葉の対照が胸に突き刺さる。
 炭鉱ガス爆発で亡くなった方々の慰霊碑、あの名作映画『幸福の黄色いハンカチ』ロケ現場、そして〝つわものどもが夢の跡〟石炭博物館で、日本の経済発展、戦後復興を牽引した夕張の全盛期に思いを馳せた。
  50年代後半、石炭から石油へ国策の大転換。産炭地振興をテコに、大規模リゾート開発に踏み出すもあだ花に終わり、箱物の残骸の山に……。
 宿泊会場ホテル・シューパロの交流会は、本部を代表して島田三喜雄運営委員、現地の古田俊暁支部代表委員の挨拶を皮切りに盛り上がった。
 5日午前のシンポジウム(詳細は2ページ)では、財政再建団体=政府管理のもと、住民・関係者の「粛々と耐え、夕張に暮らしたい」との淡々とした表現が却って胸に響いた。
 会場から「内向きではなく、もっと視野を広げ、横の繋がりを」「夕張の状況は、全国共通の問題ではないか」との発言が、再建への手掛かりを示唆しているようだった。
 メディアの興味本位の一過性報道にもパネリストから批判があがった。国や道庁が進める三位一体改革を前提に、夕張を「見せしめ」的に報道し、住民と地元行政を袋小路に追い込む報道姿勢は問題だ。地域への温かい目線、自主再建をサポートするジャーナリズム、学者・専門家の知恵と、市民・職員の共働を結合させる視点が欠かせないと思う。

小林多喜二の足跡をたどる

 夕張を後にして、小樽へ――多喜二祭実行委員会事務局長・斉藤力さんに、小林多喜二の足跡を駆け足で案内してもらった。小高い丘の中腹にある墓、文学碑そして文学館では特別にデスマスクを見せてもらった。睫毛、額の髪の毛がリアルで、感無量。
 最終日、洞爺湖、有珠山へ―G8サミットの残影、そして生々しい噴火の爪跡、土砂に埋もれた保養施設や集合住宅は、天災に人災が加わったものだ。
 北海道支部の献身的努力により、5年ぶりの全国交流集会は実り多いものだった。やはり「問題の現場で考える」ことの重要性、市民との交流は、JCJの足腰を鍛え、新しいエネルギーを生み出す源泉だ、と再確認した。(阿部 裕)
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