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 森達也さんのドキュメンタリー作品『A』は大きな反響を呼びました。JCJ機関紙98年6月号の「映画の鏡」を転載します。

 「その後のオウム」追う
 ドキュメンタリー「A」


 人は意味を求め、あるいは物語を求めた。一連のオウム事件の時、大量の言論と映像が社会にあふれた。青年たちが奇怪な宗教に幻惑されたのはなぜか。この事件から見える現代社会の病理は…。大衆の怒り、知識人の戸惑い。三年前の集中豪雨報道で浮かび上がったのはオウム信者の奇矯さではなく、マスコミの醜悪さだったのではなかったか。  『A』はTVディレクター出身の森達也監督が、中止された番組企画を劇場公開ドキュメンタリーとして完成させた作品。オウム真理教が断罪された時期に教団の広報責任者となったAを中心として、事件後も信者であり続ける人たちを追っている。
 早急な意味を求めるマスコミへの反措定なのか『A]』はテーマを強調しない。いやむしろ作品性さえ禁欲したごとく、ぶっきらぼうに事実を取材していく。
 宗教法人の解散、幹部の裁判、破防法適用の動き、教団施設の封鎖などが、小型のデジタルビデオカメラで取材される。全くナレーションはつかない。
 といって、150時間にのぼる素材テープを2時間15分に編集した作品が、事実の羅列にとどまるはずもない。
 「地下鉄サリン事件は、オウムが起したものと思うか」「責任をどう思っているか」
 取材者が質問し、信者たちは「あれだけ自白証言があるのだから本当なのかもしれない」などと率直に答えている。
 またテレビ取材クルー同士のいさかい、Aの抗議電話への放送局の奇妙な対応、公安警察による不当逮捕、信者にお説教したり、謝罪を求める施設周辺住民などオウムをめぐるマスコミと社会の姿も的確に写しとられる。
 一番最後、Aが田舎の肉親をたずねるシーンで、この作品はそれまでの禁欲を破り、車窓から外を眺める人物という情感の強い画に、はじめて主題曲(音楽 朴保)が流れる。Aの「成長小説」という物語がほのかに匂い立つ。
 関西では7月25日(土)から大阪シネ・ヌーボォで上映。    (保坂義久)
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