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 神奈川支部通信05年4月号から転載します。

NHK番組改ざんにみる危険な潮流
西野瑠美子さんを講師に神奈川支部例会


アジア・フォーラム横浜が協力

 JCJ神奈川支部は3月22日に、かながわ県民センター304会議室で、バウネット・ジャパン共同代表の西野瑠美子さんを講師に、「女性国際戦犯法廷が問いかけるもの」という集会を開催。アジア・フォーラム横浜の協力も得て各方面に案内を送り、34人が参加した。ただ過去に右翼の妨害行為があった会場でもあり、新聞などへの告知は見合わせた。
 1月12日の朝日新聞報道、続くNHK教養番組部の長井暁氏の内部告発により明らかになった「ETV2000」への政治介入問題では、公共放送NHKのあり方を問う声が高まっている。
 他方、NHK幹部と面談した安倍晋三氏は民放テレビのニュースで、「女性国際戦犯法廷」に対する誹謗を繰り返し、右派メディアも慰安婦問題を取り上げてきたバウネット・ジャパンへの攻撃を強めるなど、この間の経緯は歴史認識の問題としても看過できない。
西野さんの講演は、NHK番組改ざんとそれが05年1月に明らかになってからの動きを簡潔に説明し、不処罰ゆえに女性への性暴力が絶えない現代における「女性国際戦犯法廷」の意味を明らかにする感銘深いものだった。
西野瑠美子さん講演要旨

開き直る安倍晋三氏
ETV番組への政治家の介入について、1月12日に朝日新聞がスクープし、その後NHKの長井暁氏が内部告発した。安倍氏は首相官邸でNHK幹部と会っている。出入りの記録があるので否定できない。開き直って、安倍氏はテレビに出て、「あまりにもひどい番組だったので国会議員がNHKに意見を言っても当然」というように世論操作している。
『諸君』『正論』『ウィル』といった右派系の雑誌が、バウネット・ジャパン、朝鮮総連、朝日新聞のトライアングルなどと事実無根の攻撃をしている。何でも北朝鮮と結びつければ怪しげと思われると考えてのことだ。JCJもバウネットの仲間として攻撃されている。
安倍氏は放送法にいう公正、公平をたてにETV番組を批判している。しかしバランスを欠いているのはこの間のメディアの報道だ。安倍氏の見解のみを一方的に流し、バウネットがどれだけ反論し、抗議文を送っても取り上げない。

 アミカスキュリエ
安倍氏の言い分をそのままに、メディアは『女性国際戦犯法廷』について、弁護人がいないなどと否定的に伝えている。
 この問題は法廷の前に主催側で何度も議論した。主催者の中でも特に日本側は、代理人の出廷を要請したいと強く主張した。日本政府も被告だったので、当時の森喜郎総理大臣に出廷要請を出した。当時、安倍氏は官房副長官であり、その出廷要請は当然知っていたはずだ。
日本政府が出廷要請を無視したので、法廷では、アミカスキュリエ(法廷助言者)を用意した。これはイギリスにある制度で、被告の代理人でない第三者が被告人の弁護を行うものだ。計3人の弁護士かアミカスキュリエとして弁論にあたった。アミカスキュリエは、時効である、被告人が死亡しているので、応訴権が保障されていない、など被告人側の主張を展開した。
最初、このアミカスキュリエの場面が、NHK番組にはあった。そこがカットされ、代わりに「弁護人もいないとんでもない裁判」とする秦郁彦氏のコメントが加えられた。

 今も続く戦時性暴力
「女性国際戦犯法廷」が目指したものは、復讐でもリンチでもない。正義の実現だ。
韓国の元慰安婦が90年代に東京地検に告訴した。その裁判は被害事実が特定できないと退けられた。
1995年に北京で開かれた世界女性会議では日本軍の性奴隷制(従軍慰安婦)について、行動綱領に以下のことが明記された。
1 ,真相究明、2、謝罪とそれにともなう補償、3、犯行者の訴追と処罰。
特に3は難しい。昭和天皇の責任に向き合わねばならず、それは戦後のタブーだった。
97年、東京で戦争と女性に対する暴力に関する世界会議が開かれた。世界は戦後を体験していない。第二次大戦後にも30以上の戦争が起こり、女性への暴力が繰り返された。そうした暴力に反対して運動している女性たちが会議には集まった。
旧ユーゴからはムスリム女性への性暴力が起こった。1990年代前半に、領土からイスラム系住人を一掃しようとしたセルビア人勢力は、民族浄化(エスニック・クレンジング)の戦術として、ムスリム女性をレイプし、妊娠させた。多くの被害女性がレイプチャイルドを出産した。被害女性は数万から20万人の間、レイプチャイルドは3万人とも推定されている。
同様の性暴力はルワンダでも、アルジェリアやナイジェリアでも起こった。
 レイプされ、その結果子どもを産んで育てている女性の苦悩は計り知れないが、そればかりではない。イスラム諸国ではレイプ被害者の女性が、「家族の名誉を汚した」として殺される名誉殺人が起きる。こうした事態は今もイラクで起こっていることだ。
 そればかりではない。国連駐留軍も現地女性に性暴力を振るう。国連は何度も調査しているが日本のメディアはこの事実を殆ど報道しない。

 戦時性暴力を裁く必要性
 なぜ戦時下で女性への性暴力が繰り返されるのか。「戦争だから当たり前」という考え方が、性暴力を蔓延させてきた。
 ルワンダや旧ユーゴでの戦争犯罪については法廷が開かれ、レイプは人道に対する罪として裁かれることになった。戦時の性暴力が裁かれることなく、それゆえ繰り返されてきた不処罰の循環を絶つことが国際社会の向かう方向といえる。
 しかし、前の大戦での戦時性暴力は国際法でも裁かれていなかった。
 山西省のある女性は、戦争中に母親と夫を殺され日本軍の慰安婦にされ、日本軍の子どもを産んだ。戦後は対日協力者として投獄され、文革期にも投獄された。結局、彼女は自殺してしまい、養女が原告になり補償裁判を闘っている。
 ケニア駐在のイギリス軍がケニア女性をレイプした場合、被害者には白人の子どもが生まれ、社会から様々な迫害と差別を受ける。慰安婦と同じ苦悩を現代の女性も受けている。
 被害者であっても蔑まれてきた元従軍慰安婦は、自分たちへの加害が当時でも犯罪だったことを明らかにしてほしいと願っている。それは戦後も差別と偏見の中で生きてきた被害者にとって必要なプロセスだ。

 権力がやらないなら民衆が裁く 
 多くの慰安婦裁判が、司法に門前払いされてきた。松井やよりさんは、権力がやらないのだったら民衆の手で裁こうよ、思い立ち呼びかけた。98年4月に行われたアジア連帯会議で同意され、法廷の準備にはいった。
 そして2000年12月に女性国際戦犯法廷が開かれた。
 法廷に対する右翼の反発は激しかった。この2000年は、96年に検定を受けた全ての高校教科書に慰安婦問題が記述されたことが問題となり、南京事件や従軍慰安婦がターゲットにされていた時期だった。そうした時期にNHKが日本軍の性奴隷制度を裁く裁判を取り上げて番組にするというので、番組放送前の27日、NHKにも右翼団体が乱入した。

 NHKへの圧力
 圧力をかけますといって圧力をかける政治家はいない。番組制作の経過から見て政治家の関与は明らかだ。長井さんの証言は伝聞だとされているが、長井さんは自分で体験したことも語っている。長井さんは伊東律子番組制作局長に呼ばれたことを証言している。
 また29日には、国会対策担当の野島氏がリードして改変したことも明らかになっている。
 番組は多くの場面がカットされている。多くを削ったので、第一夜のシーンを付け加えている。
 削られた主な部分は、証言中に倒れた中国人被害者、東チモールのサバイバーの証言、元日本軍兵士の証言だ。

 元兵士の証言
 被害者をトラックで連れて行った元兵士は、法廷で検事に慰安所は兵士の強姦防止に役立ったかと聞かれた。兵士は役に立たなかった。慰安所はお金がかかるが強姦は金がかからない。強姦は陸軍刑法で禁止されていたが、殺して抗日ゲリラだと主張すれば手柄になった。上官は士気高揚のために強姦を見逃していた。厳しことを言えば、戦場で後ろから撃たれる恐れがある。上に報告すれば自分の監督責任を問われるから報告しない。と証言している。なぜ証言する気になったのかと問われた元兵士は、証言したくはないが、このままでは戦争の実像が伝わらなくなると思ったと語っている。
   
 慰安婦問題はタブー
 安倍氏たちは、女性国際戦犯法廷が偏向していると攻撃しているが、日本政府は93年に官房長官談話で、日本軍の慰安婦とされた全ての方にお詫びと反省を申し上げるとしている。
しかし日本では従軍慰安婦や昭和天皇の戦争責任はタブー視され、法廷は143社が取材したが3分の2は海外のメディアで、」日本ではごく一部でしか報道されなかった。法廷が広く報道されていれば番組改ざんなども起こらなかっただろう。
 昨年は南京事件を取り上げた漫画が連載中止に追い込まれるなど、日本の戦争犯罪をなかったものとしようという動きは強まっている。そうした中で、安倍氏や右派メディアの戦犯法廷批判がある。 
      (文責通信編集部)
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