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機関紙『ジャーナリスト』5月号から。

ドキュメンタリーにプロとアマの垣根はない
映像ワークショップで痛感
OurPlanet-TV
白石草さんの報告

 ジャーナリズムの活性化には市民の参加が欠かせないといわれる。情報機器が普及した現代、その参加は受け手の立場で、「マスコミに騙されない市民」になることに留まらないはずだ。
 『ビデオカメラで行こう』(七つ森書館・1700円)を出版した白石草(はじめ)さんが市民向け映像ワークショップの経験を語る。

  私は2001年から、OurPlanet-TVという非営利のインターネット放送局を運営している。テレビ局に勤めていたものの、もっと自由で多様な放送ができないかと、ネットに乗り換えたわけだ。当初は、プロのビデオジャーナリストが発信するニュース・ドキュメンタリー・サイトのイメージだったが、現在では、プロ・アマを問わず、様々な人の映像を配信している。
 かつての私は、映像制作はプロのものと思い込んでいたが、ぜひ参加したいとの市民からの問い合わせが増え、2004年からは、定期的に市民向けの映像ワークショップを開催している。受講者はカメラを触るのも初めてというような初心者ばかりだが、毎回、ユニークで素晴らしい作品が誕生している。
 例えば、「この街で、ふと足を止めて」という作品。新宿でゴミ拾い活動に参加する野宿者にカメラを向けたものだ。登場するある野宿者の言葉が印象的だ。「今まで色々と社会的なこともやってきたけれど、心から、人に感謝されるようなことをしたのは、これが初めてのような気がする」。彼は、少し前まで経営コンサルタントだった。かつては野宿者を見ると、「早くどければいいのに」と思っていたという。丁寧な取材に、みな正面から顔を出して応じている。ネット配信の番組にもかかわらずだ。
 この番組を制作したのは20代から60代まで男女4人。実はこの中に、ある放送局の幹部クラスの男性が参加していた。彼は言う。「これがテレビ局の取材だったら、こうはできなかった」。これまで、様々な取材に関わってきたが、自分の思い通りの番組を作ったことはなかったという彼は、ワークショップ期間中、大学生と全く対等に、そしてまるで少年のような目で、制作に打ち込んでいた。近い将来、自分の母親をテーマに、ドキュメンタリーを撮りたいと話す。プロとアマとの垣根は全くない。私はそう確信した。

 私がナチスドイツについて初めて知ったのは、かの『アンネの日記』である。説明するまでもなく、ユダヤ人の少女が書いた日記である。少女の目から見た当時の生活がリアルに描かれ、どんな難しい解説書よりもナチスが生々しく感じられる。そのことの意味を、最近、強く感じている。
 ジャーナリズムの語源は、もともと「市民の日記」という意味だったという説がある。ジャーナリズムというと、よく「非当事者の原則」ということが言われるが、もともと、日々の記録、市民の日記と考えると、当事者による情報発信こそ、本当のジャーナリズムかも知れないと最近感じている。
 日本は、世界最大のビデオカメラの生産国。テレビに文句を言っている暇があるなら、この優れた道具を使わない手はない。きっと、メディアを見る目も全く変わるはずだ。
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