JCJ機関紙の締め切りの週なので林博史さんの講演のまとめに手が回りませんでした。すみません。
林さんの講演を順をおってまとめるのではなく、レジュメの項目ごとにまとめます。
まず「おわりに」という項目にそって林さんが話したこと。講演趣旨につながるポイントです。後ろにレジュメを転記しておきます。
「慰安婦」問題は過去のことを持ち出して日本を非難するととる人もいます。林さんは慰安婦がなぜ問題になってきたか。そして米下院決議がなされるようになったか、歴史的推移を説明しました。
日本軍従軍慰安婦が名乗り出たのは90年代の初め。韓国の軍事独裁政権がなくなり民主化の進展で、元慰安婦が証言するようになりました。
その後、世界では旧ユーゴ内戦で集団的なレイプが起こり世界に衝撃を与えます。戦場で性暴力は起こりがちだと言っても、組織的な性暴力が目立ってきた。ルワンダ内戦などでも同様です。そうした組織的な戦時性暴力が繰り返されるのは、性暴力に対する不処罰がある。遡れば、日本軍による従軍慰安婦制度があって、東京裁判でも責任が問われなかった。そういう考え方のうえに開かれたのが2000年の国際女性戦犯法廷です。
日本の戦争犯罪の追及が不十分なのは、現在の支配層が戦争犯罪の責任者の子どもや孫であるなど、支配層の連続性も原因だと林さんは指摘します。日本人の売春婦(当時は醜業婦という)を中国へ送るには、海外渡航として、出身地の警察の許可が必要で、その書類には町村金五の署名があるそうです。今の官房長官の父親ですね。
韓国や台湾など日本統治下の国では、直接に住民を管理したのは現地の人で、女性を騙して集めてきた者も朝鮮人が多かった。慰安婦制度を問題にすることは韓国社会も断罪することになるので、長く抑圧されてきた。民主化、人権意識の発展によって過去の見直しが行われるようになった。
「なぜ、今頃になって」という疑問に、林さんは、女性への戦時性暴力は今もある現代的な問題であること。民主化によって被害女性のカムアウトが可能になったことを説明しました。
林さんはまた、過去の歴史責任を否定する日本の頑なな姿勢は、アメリカの東アジア政策でも障害になっていることも指摘しました。
続き、にレジュメを転記したのでお読みください。
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